486■■ 思いっきりの休日-築港の跡

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朝日を眺めながらの深呼吸に始まった思いっきりの休日は、三つの県を走り到着した山奥から更に幽谷へと踏み入り、分水嶺を越えて渓流から川へと下り、更にその川を下って海へと出た。
そして、その海を右に眺めながら更に走り、小さな町の歴史資料館で車を止めた。

訪れる人の少ないこのような場所に入ると、決って職員が展示室の灯りを付けてくれる。
灯りを付けてもらうと、人気のないまるで昨日のまま止まっていたような冷やりとした空気の中を、一つ一つその町の歴史を見て歩いた。
その中で明治42年に落成した石造りの波止場が目に留まり、職員に尋ねると今も残っていることが分かった。

港に着くと、そこが数年前に友人たちと民宿に泊まり、夕食前に釣り糸を垂れた港だと分かった。
その場所を横目に見ながら更に港沿いに進み小さな岬を横切ると、かつての港だった別の入り江が目の前に広がった。
そして、そこに玉石を積み上げた百年前の波止場があり、今も現役で使われていた。
(この小さな波止場の築造によりこの港は更に繁栄し、近くの鉱山からの鉱石搬出にも大いに貢献したことが添えられていた。)

写真に入らないように苦労したが、この波止場に繋がるように新しいコンクリート堤防が造られていて、その堤防にはあの海の景観を台無しにする消波ブロックがご丁寧にこれでもかと並べられていた。
昔の築港の跡と比較して、現在のこの手の堤防と消波ブロックの全く不要な二重構造について、いつもいつも思うことがある。
それは、昔のままに石を積み上げて造れば、百年、二百年、否それ以上もって、尚且つ美しいではないかと...。

by finches | 2010-09-30 04:45 | 時間


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