574■■ 明日館
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いつもは直近またはその朝撮った写真を使うが、ここ数日のように何となく以前に撮った写真の中から引っぱり出して来ることもある。
それは何となく写真を見ていて、これを使ってみよう、これで何かを書いてみよう、と思った時にそうするだけでそこに特段の意味はない。

明日館はフランク・ロイド・ライトが設計し大正10年に完成した自由学園の校舎として余りにも有名だが、老朽化のために保存修理の工事が行われた。
とは言ってもそれはもう十年前のことで、写真はその保存修理を終えた明日館の見学会の時のものだ。

更に前のことになるが、改修前の傷んだ建物の中にも入った記憶がある。
また、ライトの弟子である遠藤新の設計で昭和2年に完成した講堂は、友人の音楽家のコンサートで一二度訪れたこともあり、知人のクリスチャンがこの学校の出身ということもあって、何となくこれらの建物には身近な親しみがある。

創立者夫婦の目指す教育理念に共鳴しライトはこの建物の設計を行うが、「簡素な外形の中にすぐれた思いを充たしめたい」、という夫婦の願いは重要文化財となった今も生き続けているように思う。
それは、この建物が動態保存というコンセプトに貫かれ、オリジナルの復原、恒久性を高める工夫、活用のための改善、これらの言葉に求め続ける理念を強く感じるからに他ならない...。

by finches | 2011-01-22 05:19 | 空間


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