662■■ ナラとトチ
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メラメラと燃える薪ストーブのある暮らしは夢だ。
薪は広葉樹を使うのが夢だ。
広葉樹の薪は積まれたところから様になる。

カバ、シナ、ホオ、ハン、クルミ、キハダ。
コブシ、ヤナギ、セン、アカシア、サクラ。
ナラ、タモ、ニレ、カエデ、エンジュ。

これらはみんな薪として使われる広葉樹だが、軟らかいものもあれば硬いものもある。
硬木のナラなどは火持ちが良く薪の王様と言えるだろう。
写真の薪をナラだと思って書き始めたが、そこから出ている葉を見て「ナラの葉ってこんな形だっけ?」と思った。

葉はトチのように見える。
トチの種が薪の間に飛んで来て、根を張り葉を出したものかも知れない。
木皮を見るとナラのように見えるのだが、薪から若葉が出たと想像する方がなんだか夢があって楽しい気がする。

実はこれ、薪が積まれているのではない。
種を明かせば『もみじの湯』という露天風呂の目隠しだ。
ここまで書いて、この先にある露天風呂の名を『トチニの湯』ということを思い出した。
そうだ、トチの林の中にあるからこの名が付けられたのだと思った。

そして、この若葉はやはりトチのものに間違いないと思った。
だが、その若葉が種から出たものなのか、薪から出たものなのかは今ではもう分らない...。

by finches | 2011-06-05 07:05 | 時間


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