679■■ 鰹-七月
679■■ 鰹-七月_b0125465_6231741.jpg


昨日の朝、市場で活きのいい鰹を見つけた。
透かさず二本あったうちの大きい方を買い求めた。
我が家には鰹のたたきを作るための藁束が常備してあるくらいで、市場を覘くたびに鰹が上がっていないかと目を光らせている。

早速横に長い魚形の皿に大き目の蕗の葉を敷き、そこに神妙に鰹を置いて捌く前の儀式である写真を撮った。
朝食を素早く済ませると、手早く五枚に下ろしそれを更に削いで四本のさくに仕上げた。
一本は皮を剥いで刺身と冷汁用に、三本はたたき用にと分けてしまった。

粗(あら)や内臓もそのほとんどを甘辛く煮込んだ。
いつもの朝より遅くなったが、それでも9時には仕事をスタートできるのだから、たまには大きな魚を捌くのは体と心の両方の健康にいいと思う。

毎日が慌しくあっという間に過ぎるように感じる。
暑い夏は自分なりのサマータイムで臨んでいる。
朝は四時半スタート、夕方は六時半には仕事を終え、車を走らせ温泉に入りに出掛ける。
帰ると冷した赤ワインを飲みながらゆっくりと夕食を採り、十時過ぎには就寝する。

頭を使うこと、体を使うこと、嗜好に遊ぶこと、旬を感じること、自然の営みを観察すること、文を書くこと、本を読むこと、考えること、冷徹に社会を見ること、それらを同時に行えることが一月前とは違うところだろうか...。

by finches | 2011-07-14 06:23 | 嗜好


<< 680■■ 渓流の休日-七月 678■■ 照朝 >>