728■■ 冬十一月
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昨日は二日続いた雨も上がり、日が射す暖かな一日だった。
二日間休んだメダカへの餌やりの前に、水面を覆ったホテイアオイの枯れた茎と葉を掃除してやった。
ホテイアオイは葉が密集して餌やりにも困っていたが、掃除が終わると程よく水面も現れ、メダカの泳ぐ姿もよく見えるようになった。

メダカの水鉢は柿の木の下に3つ、ガラスのテーブルの傍に2つ、そして残り2つは庭を横切る踏石の傍に南天の鉢と共に置いてある。
東京から一緒に来た水鉢は一つだけだったが、小メダカが生まれたこどで水鉢が一つ増え、不思議な縁で5種類のメダカを、それも大量にもらったせいで、5種類のメダカに5つの水鉢をあてがう破目になった。

柿の木の周りは落葉をそのままにしてある。
鮮やかな色の落葉も数日で色を失い茶色になるが、掃き清めずそのままにして眺めるのが野趣に富んで好きだ。

当然、柿の木の下にある水鉢にも落葉は積もる。
密集したホテイアオイと柿の落葉で水面も見えないくらいだった。
そして、時々水鉢には柿の実も落ちて来るから、メダカにはたまらなかっただろう。

冬十一月、柿落葉の季節になった。
朝夕寒さを増し、柿落葉が滝のように舞い落ちる日が来るだろう。
その頃水鉢のメダカは水底で動きを止めてじっとしているかもしれない。
爽やかな十月が終わり、野や山が照り始める美しい季節に入った...。

by finches | 2011-11-01 04:49 | 時間


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